今日はX線の発生について簡単に説明します。
1、陰極に電流を流す。
2、自由電子の放出。
3、陽極に電圧を加える。
4、電子とターゲットの衝突。
5、電子と物質の相互作用にX線を放出
簡単ですが、基本的には上記のような流れでX線は発生します。
一般的にターゲットに使われる主な材料は原子番号74W(タングステン)になります。
タングステンが主に使われる一番の理由は融点が3410°と金属の中で一番高いです。
ではなぜ高い必要があるかというと、ターゲットに当たった電子の99%は熱になり、たった1%しかX線になりません。
なので半端に融点が低いものを使ってしまうと、X線が発生するかしないかの瞬間にターゲットが溶けてダメになってしまいます。
なおMo(モリブデン)またはRh(ロジウム)がターゲットとして使われるときがあります。
それはマンモグラフィです。マンモグラフィは乳房に対象に照射するので、低エネルギーX線を発生する必要があります。
次回はX線管の構造について触れていきます。
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