おはようございます。ななみです。
今日はX線管の構造について書いていきます。
X線管は固定陽極X線管と回転陽極X線管に分けられます。両方とも構造は共通してます。
構造は
・陰極
・陽極
・ガラスバルブ
これだけです。本当はもっと細かく分けることはできますが、ざっくりとこんな感じです。
ではそれぞれの材質、役割を挙げていきます。
陰極
材質
・タングステンフィラメント
・収束電極
・ステム
役割
陰極の役割としては自由電子の放出です。後で詳しく触れますが、ターゲートに使われる主な材質はタングステンです。
フィラメンントも高温を発生するため、それなりの強度が必要です。そのため融点が高い(3410°)タングステンを使います。
陽極
材質
・銅
・タングステン
役割
X線の発生という重要な役割を担っています。詳しいことは前の記事で説明したので、そっちを読んでみてください。
ではここでする説明は何かというと、ターゲットと付近の話になります。
実焦点
熱電子がターゲットに当たる表面部分
実焦点面積 大 → 短時間許容時間 増
(X線出力 大)
大きさ
低管電圧かつ大管電流 →実焦点(実効焦点も)大きくなる
ブルーミング効果
→管電流によって焦点の大きさが変わる現象
実効焦点
焦点とも言うこともある。
基準面への実焦点垂直投影
実行焦点面積 小 →幾何学的反映(画像のボケ) 小
X線照射条件で変化する。
ターゲット角度
実焦点面と基準軸となす角度
医療用は約5°~15°程度
ターゲット角度 大(実焦点が同じの場合) → 実効焦点面積 大
ターゲット角度 大(実効焦点が同じの場合) → 実焦点面積 小
ヒール効果
ターゲットからの強度分布は均等ではなく、陽極側に強度が偏った分布になる。
なので陽極側でX線の線質が硬くなる。
ターゲット自身よるにX線の減弱が原因(ビームハードニング)。
ターゲット角度小さいかつ撮影距離が短い → 影響 大
ガラスバルブ
材質
シリコンが主成分のほうけい酸ガラス(融点:約700°)
一応プラスαで書いた部分もありますが、国試に必要なワードを中心にピックアップしてみました。
国試はこれは何か?みたいにシンプルな形で聞いてきます。色々な本を読んでると、何が要点なのか分からないときがあります。
なので私は過去問から問題に必要なワードをおさえて、そこと関係するところだけ抽出するような形で勉強してます。正直教科書を一字一句丸暗記は現実的ではありません。そもそも診療放射線技師の国試はガイドラインが存在しないので、ある程度スパッと区切る必要があります。
今日参考にした書籍は以下のものになります。
興味があればそちらをご覧ください。
ターゲット角度が間違っていると思われますが、再度確認お願い致します。
返信削除確かに図のターゲット角度の位置が誤っていると思われます。
返信削除